乗馬用の鞍のサイズはどう選ぶ?馬とライダー双方から考える基本

鞍のサイズは、ライダー側のシートサイズと馬側へのフィットを分けて考える必要があります。一つの数字だけで鞍全体の適合を判断することはできません。

鞍のサイズを考える前に、鞍そのものの種類や構造を知りたい方は、「乗馬用の鞍とは?」から読むのがおすすめです。

鞍を探していると、

「17インチ」

「17.5インチ」

などの表示を見ることがあります。

そこで、

「自分は何インチ?」

と考えたくなりますが、鞍選びではもう一つ重要な視点があります。

それが、馬へのフィットです。

鞍のサイズは一つだけではない

初心者がまず理解しておきたいのは、

鞍のサイズ=一つの数字

ではないということです。

ライダーが座るシート。

馬側の幅や形。

あおり革。

パネル。

それぞれが鞍のフィットに関係します。

ライダー側のシートサイズ

シートサイズは、ライダーが座る部分の大きさを考えるための目安です。

また、障害鞍と馬場鞍ではライダーに求められる姿勢が異なるため、同じ体格でも鞍に求める形は変わります。詳しくは「障害鞍と馬場鞍の違い」をご覧ください。

体格に対して小さすぎるシートでは窮屈になり、大きすぎると安定した位置を取りにくくなることがあります。

ただし、身長だけでシートサイズを決めることはできません。

脚の長さ。

骨盤。

体格。

鞍のシート形状。

などによって感覚が変わるからです。

あおり革との相性も見る

同じシートサイズでも、あおり革の長さや前への張り出し方が異なる場合があります。

特に障害鞍では、膝が自然な位置に収まるかを確認することが重要です。

馬場鞍では、脚を下ろしたときの位置も確認します。

馬側のサイズも考える

鞍の下には馬の背中があります。

馬へのフィットでは、

背中の幅。

背中のライン。

肩周り。

筋肉の状態。

などを考える必要があります。

そのため、

「ライダーに17インチが合う」

というだけでは、

「その鞍が馬にも合う」

とは判断できません。

馬の背中と鞍との関係についてさらに詳しく知りたい方は、「サドルフィッティングとは?」で基本的な考え方を紹介しています。

同じサイズ表記でも同じとは限らない

メーカーやモデルが変われば、

シートの深さ。

幅。

パネル。

あおり革。

なども変わります。

同じ数字が書かれていても、実際に座った感覚がまったく同じとは限りません。

騎乗して確認することが大切

静止した状態では問題がなくても、騎乗すると感覚が変わる場合があります。

実際に騎乗したとき、

自然にシート中央へ座れるか。

脚が適切な位置へ下りるか。

姿勢を不自然に作らなくても安定できるか。

などを確認します。

馬側についても、動いた状態で鞍がどうなっているかを見ることが重要です。

ネットのサイズ表だけで決めない

一般用品であれば、サイズ表を参考にオンラインで購入しやすいものもあります。

しかし鞍は、馬とライダー双方への影響が大きい馬具です。

そのため、初めて自分の鞍を購入する場合は特に、相談や試乗を取り入れて選ぶことをおすすめします。

まとめ

鞍のサイズを選ぶときは、

ライダーのシートサイズ
+
脚や身体へのフィット
+
馬へのフィット

という複数の視点が必要です。

「私は何インチですか?」

だけで終わらず、

「この馬とこのライダーに、この鞍は合っているか」

というところまで考えることが、本当の鞍選びにつながります。

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