障害鞍と馬場鞍の違いとは?形・姿勢・用途をわかりやすく解説
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障害鞍は障害飛越で身体を動かしやすい形、馬場鞍は脚を長く下ろし深く安定した騎座を取りやすい形が特徴です。
そもそも鞍そのものの役割や基本構造から知りたい方は、先に「乗馬用の鞍とは?」を読むと、それぞれの違いがより理解しやすくなります。
乗馬用の鞍にはさまざまな種類があります。
その中でも目にする機会が多いのが、
障害鞍
と
馬場鞍
です。
どちらも馬に乗るための鞍ですが、よく見ると形がかなり違います。
その理由は、競技でライダーに求められる動きや姿勢が異なるからです。
障害鞍とは?
障害鞍は、主に障害馬術で使用されます。
障害を越えるとき、ライダーは馬の動きに合わせて腰をシートから浮かせ、上体を前方へ動かす場面があります。
そのため障害鞍は、ライダーが前後へ身体を動かしやすい形になっています。
馬場鞍とは?
馬場鞍は、主に馬場馬術で使用します。
馬場馬術では、ライダーが鞍の中央に安定して座り、脚を自然に長く下ろしながら馬へ細かな扶助を伝えていきます。
そのため馬場鞍は、障害鞍とは異なるシートやあおり革の形を持っています。
障害馬術と馬場馬術、それぞれの競技の特徴や観戦するときのポイントについては、「障害馬術・馬場馬術の見方」で詳しく紹介しています。
違い① あおり革
二つの鞍を横から見ると、特に分かりやすいのがあおり革です。
障害鞍は、膝が前方へ位置しやすいように、前方向へ張り出した形が多く見られます。
馬場鞍は、脚を下方向へ長く伸ばしやすいよう、比較的まっすぐ長い形になっています。
違い② シート
シートの形や深さにも違いがあります。
一般的に馬場鞍は、安定した騎座を取りやすいよう、障害鞍より深いシートを持つモデルが多くあります。
ただし、実際の深さや座った感覚はモデルごとに異なります。
違い③ 膝周り
ニーブロックなど膝を支える部分にも違いがあります。
ライダーの脚の長さや骨格によっても合う位置が変わるため、「ブロックが大きければ安定する」とは限りません。
自分の脚が自然な場所に収まることが重要です。
違い④ 鐙の長さ
障害馬術では馬場馬術より鐙を短めに使用することが一般的です。
障害を越える際に膝や足首を使って馬の動きについていくためです。
一方、馬場馬術では脚を長く下ろすため、鐙も比較的長く使用します。
鞍の形は、こうした脚の使い方とも関係しています。
鐙そのもののサイズや踏面、安全機構については、「乗馬用鐙の選び方」もあわせてご覧ください。
どちらを選べばいい?
まず考えたいのは、自分が何を中心に騎乗するのかです。
障害馬術を中心に行うなら障害鞍。
馬場馬術を中心に行うなら馬場鞍。
というのが基本的な考え方です。
ただし、同じ障害鞍でもシートやあおり革の形はさまざまです。
単に「障害鞍なら何でも同じ」ではありません。
鞍は競技だけで決めない
競技種目が決まっても、鞍選びは終わりではありません。
次に、
ライダーへのフィット。
馬へのフィット。
を考えます。
どのように鞍のフィットを考えるのかについては、「サドルフィッティングとは?」で詳しく解説しています。
そのため、鞍を本格的に購入するときには、実際に使用する馬とライダーの双方を考える必要があります。
まとめ
障害鞍と馬場鞍の最大の違いは、それぞれの競技で求められるライダーの姿勢や動きを支えるために形が異なることです。
見た目の違いだけではなく、
「なぜこの形なのか」
まで理解すると、鞍選びだけでなく競技そのものへの理解も深まります。